このような悩みを解決します。
電力料金の計算方法や国の制度まで熟知しているので、専門知識を駆使して記事を執筆しています。
最近の電気代の上昇や生活スタイルの変化により、平均的な電気代がどのくらいになるのか、そしてそれをどう節約できるのかは、多くの人にとって重要な課題です。
物価高と税金高が著しいですからね。
この記事では、実際に電力会社で働く僕が、オール電化の2人暮らしにおける平均電気代を詳しく解説し、具体的で効果的な節約方法をご紹介します。
電気代を賢く管理し、快適な生活を送るためのヒントを見つけるために、ぜひ最後までお読みください!
オール電化で2人暮らしの場合の電気代平均
2020〜2021年に関西電力が算出した結果によれば、オール電化の住宅に住む2人暮らしの家庭の平均的な電気代は13,406円です。
- 出典:関西電力「オール電化の電気代平均額と節約方法」
結局は季節ごとによって大きく変動しますし、使い方にもよるので参考値ですけどね。
季節 | 2人暮らしの電気代の平均月額 |
---|---|
冬(1~3月) | 1万4,847円 |
春(4~6月) | 1万1,911円 |
夏(7~9月) | 1万1,662円 |
秋(10~12月) | 1万2,293円 |
- 出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2022年」(2023年2月)
やはり、夏と冬の電気代が高くなりますね。
うちの場合(社会人2人ぐらし+猫1匹)だと、夏冬はエアコンつけっぱなしなので1万5千円は余裕で超えます。
春と秋は1万円くらいですね。
住んでいる地域によって気温差ありますし、使い方によっても電気代は大きく変わります。
オール電化住宅における電気代の構成
オール電化のメリットの一つは、光熱費を一元化できることです。
具体的には、以下のような費用が一般的に電気代に含まれます。
- 冷暖房費:エアコンやヒーターなどによる電気利用
- 調理費:IHクッキングヒーターを使用した料理
- 入浴等の給湯費:エコキュートなどでの温水供給
地域差
ただし、この平均値は地域によって差が出る可能性があります。
例えば、都市部では電気代が高めに設定されることが多く、地方では比較的低い場合があります。
特に、冬場の寒冷地域では暖房のための電気使用量が増えるため、電気代が上がる傾向があります。
また、地域ごとに気温差があるので、気温によっても電気代に差が出ますね。
【実体験】オール電化住宅(マンション)で2人暮らし+猫1匹の年間電気代を暴露
新潟県に住む私たちのオール電化住宅での2人暮らしと猫1匹の生活について、実際の年間電気代をお伝えします。
結論、年間電気代は約121,000円程度です。
家族構成や使い方は下記のとおりです。
- 地域:新潟
- 家族構成:男性1名(自分)、女性1名、猫1匹
- 使い方:エアコンや料理、洗濯がメイン
- 備考:ふたりとも仕事で日中は不在。猫がいるため、猛暑日や冬は1日中つけっぱなし。
内訳を見ていきましょう!
年間電気代の内訳
私たちの年間電気代は約121,000円程度です。
季節によって大きく変わります。2倍位差がありますね。
月 | 電気代 | 主な理由 |
---|---|---|
1月 | 13,000円 | 冷暖房使用が多く、冬の電気代が高め。 |
2月 | 13,000円 | 引き続き寒さが厳しく、暖房使用が続く。 |
3月 | 10,000円 | まだ寒い日が多く、暖房が必要。 |
4月 | 7,000円 | 暖かくなり始め、暖房の使用が減少。 |
5月 | 6,000円 | 初夏の気温で、エアコンの使用が少ない。 |
6月 | 7,000円 | 梅雨の影響で湿度が高く、エアコン使用が増える。 |
7月 | 12,000円 | 暑さが厳しく、エアコンをほぼフル稼働。 |
8月 | 13,000円 | 引き続き暑さが続き、電力消費が高い。 |
9月 | 10,000円 | 暑さが和らぎつつあるが、まだエアコン利用。 |
10月 | 8,000円 | 秋の気候でエアコンの使用が少なくなる。 |
11月 | 9,000円 | 寒さが戻り、暖房の使用が増える。 |
12月 | 13,000円 | 冷暖房の使用が多く、年末の電気代が高め。 |
仕事中、家にいなくてもエアコンを付けますからね。
オール電化住宅で電気代が高くなる原因
ここでは、オール電化住宅で電気代が高くなる主な原因をわかりやすく解説します。
1. 冷暖房の使用
オール電化住宅では、エアコンが主な冷暖房器具です。
冬は暖かく、夏は涼しく過ごすために、エアコンを使うことが多くなります。
特に新潟や東北地方のような寒い冬や、関西エリアの暑い夏では、エアコンを長時間使うことが必要です。
このため、電気代が大きく増えることがあります。
2. 家電の消費電力
オール電化では、キッチンのIHクッキングヒーターや電気温水器など、さまざまな家電を使用します。
これらの家電は便利ですが、特に調理やお湯を沸かすときに多くの電力を使います。
たとえば、料理をする際にIHを使うと、ガスに比べて電気代が高くなることがあります。
3. 猫やペットの影響
猫などのペットを飼っている場合、特に夏はエアコンをつけっぱなしにすることが多いです。
ペットがいると、室内の温度を快適に保つために冷房や暖房を強めに設定する必要があるため、さらに電気代が増加することがあります。
すべては、猫様のために・・・
4. 使用時間帯
オール電化の家庭では、電気を使う時間帯によって料金が変わることがあります。
たとえば、夜間は電気代が安くなるプランがある場合、夜に家事をまとめて行うことで節約が可能ですが、日中に多くの電力を使うとその分電気代が高くなります。
なので、夜間プランで契約しているなら、夜間にお湯を沸かすよう設定したほうがいいですね。
5. 電気料金プランの選択
電力会社によっては、さまざまな料金プランがあります。
自分たちの生活スタイルに合ったプランを選ばないと、無駄に高い料金を支払うことになりかねません。
たとえば、昼間に多く電気を使う家庭が、夜間料金の安いプランに加入してしまうと、逆に損をしてしまいます。
プランを変えただけで電気料金が大きく削減できる場合もあるので、プランの見直しは随時行うべきでしょう。
夏と冬、春と秋における電気代の変動
オール電化住宅では、季節ごとに電気代が大きく変動します。
その主な理由は、使用する電化製品や暖房・冷房のニーズに関連しています。
特にオール電化の家庭では、季節ごとの電気代の動きを把握することが重要です。
春(3月~5月)
春は、冬の暖房から夏の冷房への切り替えの時期です。
この時期は、電気代が比較的低めです。
エアコンを使いませんからね。
気温が温暖になってくるため、暖房の使用が減少し、エアコンの使用もまだそれほど増えていないからです。
夏(6月~8月)
夏になると、エアコンの使用が増え、電気代も大きく上昇します。
特に日中の気温が高くなると、クーラーや扇風機を頻繁に使用することになり、春に比べて低い傾向があります。
ただし、猛暑が続くと電気代が想定以上に高くなる可能性があるため、注意が必要です。
秋(9月~11月)
秋は再び電気代が安定した時期に入ります。
暖房や冷房の使用が少ないため、電気代は比較的安く済みます。
ただし、10月から11月にかけて気温が下がると、暖房の準備が必要になり、少しずつ電気代が増加することがあります。
冬(12月~2月)
冬は電気代が最も高くなる季節です。
外気温が低く、暖房器具の使用が不可欠になるため、電気消費が大きく増加します。
また、エコキュートなどの給湯設備も外気温の影響を受けやすく、効率が低下するため、冬場の光熱費は高騰します。
アパートとマンションの電気代の違い
アパートとマンションは、住居の形式として多くの共通点がありますが、電気代にはいくつかの大きな違いがあります。
ここでは、その要因を詳しく解説し、どのように電気代に影響を与えるのかを見ていきます。
1. 建物の構造と機能
アパートは通常、低層で構成された比較的小さな建物が多く、各部屋の面積が小さいため、寒暖の管理が容易です。
これに対し、マンションは高層の集合住宅で、多くの住戸があるため、建物全体の暖房や冷房の効率性に違いが生じます。
この構造の違いが、電気代にも影響を及ぼします。
マンションは高い断熱性を持つことが一般的だからです。
使用される建材や設計にこだわり、屋内の温度を安定させることができるため、冷暖房の頻度が減少し、結果的に電気代の節約につながります。
2. 電力消費の傾向
アパートは一般的に広さが限られているため、電気の消費量が少ない傾向があります。
特に、部屋が狭いと冷暖房の効率が良く、光熱費を抑えやすいです。
一方で、マンションは広い居住空間があるため、さまざまな電気製品の使用頻度が増え、これが電気代を押し上げる要因となっています。
マンションに住むと、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電製品が多くなることが一般的で、これにより電力消費が増加しやすくなります。
3. 共用設備の影響
マンションには、エレベーターや共用の廊下の照明など、多くの共用設備があります。
これらの維持や運用にかかる電力は、主に管理費として住民全員で負担するため、間接的に各住居の電気代にも影響を与えます。
共用部分の電気代が高くなると、管理費が上昇する可能性があり、アパートに比べてマンションの方が間接的に電気代が感じられることがあります。
4. 電気代の節約方法
アパートやマンションの両方で電気代を抑える手段はいくつかありますが、特にマンションでは断熱対策が重要です。
具体的には、窓に断熱フィルムを貼ったり、カーテンを工夫したりする方法があります。
また、共用部分が多いマンション生活では、他の住民と協力して節電の意識を高めることが、電気代の削減にとって非常に重要です。
地域別のオール電化電気代の違い
オール電化住宅の電気代は、居住地域によって大きく異なることがあります。
この違いは、電力会社の料金プラン、地域の気候、さらには住居の特性に起因しています。
以下では、主要な地域ごとの電気代の違いについて見ていきましょう。
1. 関東地方の電気代
関東地方では、都市部に多くのオール電化住宅が存在し、競争が激しいため、電気料金プランも多様です。
東京電力では、オール電化向けのプランを提供しており、多くの世帯が夜間電力を利用することでコストを抑えています。
この地域の平均的な電気代は、二人暮らしで約14,000円程度とされています。
2. 関西地方の電気代
関西電力のエリアでは、多くの人々がオール電化を選んでいます。
関西電力が提供する「はぴeタイムR」プランでは、夜間の基本料金が安く設定されており、二人暮らしの場合、平均して13,400円程度となります。
このため、特に夜間に電力を多く使用する家庭にとっては、コスト削減が期待できます。
3. 北海道の電気代
北海道は寒冷地であり、冬の電気代が高くなる傾向がありますが、実際の電気代は地域によって異なります。
たとえば、函館では冬のオール電化でも約13,000円程度で推移しますが、十勝北部ではその電気代が高く感じられることもあります。
北海道電力が提供する料金プランにより、選択次第でコストを削減することが可能です。
4. 西日本と東日本の違い
西日本(特に近畿、九州)は比較的電力料金が安価で、オール電化の普及が進んでいます。
一方、東日本では、電気料金が若干高めであるため、オール電化住宅の運用コストについて考慮が必要です。
このように、地域特性や電力事情によって、オール電化の電気代は大きく異なります。
5. 都市部と地方の違い
都市部では競争が激しいため、電力会社のプランの選択肢が多いですが、地方になると選択肢が限られることがあります。
そのため、利用できるプランや料金が一律になりがちで、コストが高くなる可能性があります。
特に地方にお住まいの方は、電力会社のプランを見直すことが重要です。
オール電化住宅における電気代を安くする方法
オール電化住宅は便利で快適な生活を提供しますが、電気代が高くなりがちです。
しかし、いくつかの工夫をすることで、電気代を効果的に抑えることが可能です。
ここでは、オール電化住宅における電気代を安くする方法を詳しく解説します。
1. 電気料金プランの見直し
オール電化住宅に最適な電気料金プランを選ぶことが、電気代を安くする第一歩です。
多くの電力会社では、時間帯別料金プランやオール電化専用プランがあります。
自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことで、特に夜間や休日に電気を使う場合に、電気代を大幅に削減できます。
2. エアコンの効率的な使用
エアコンはオール電化住宅の中で最も電力を消費する家電の一つです。
以下のポイントに留意して、エアコンの使用を効率化しましょう。
- 設定温度の見直し:夏は28度、冬は20度に設定することで、無駄な電力消費を抑えられます。
- フィルター清掃:定期的にエアコンのフィルターを清掃することで、効率が向上し、電気代の節約につながります。
- 扇風機の併用:エアコンと扇風機を併用することで、設定温度を高めにしても快適に過ごせるため、電気代を削減できます。
3. 省エネ家電の導入
省エネ性能の高い家電を選ぶことも、電気代を抑えるためには重要です。
例えば、冷蔵庫、洗濯機、照明などは、省エネモデルを選ぶことで、使用時の電力消費を大幅に減少させることができます。
特に、エネルギー効率の良い製品を選ぶことで、長期的なコスト削減につながります。
4. 断熱対策を行う
オール電化住宅では、断熱性能が電気代に大きく影響します。
以下の方法で断熱対策を行いましょう。
- 窓に断熱フィルムを貼る:窓からの熱の出入りを抑えることで、冷暖房の効率が向上します。
- カーテンやブラインドの活用:日中はカーテンを閉めて熱を遮断し、夜間は開けて自然の暖かさを取り入れることができます。
5. 定期的なメンテナンス
電化製品や設備の定期的なメンテナンスも重要です。
特に、エコキュートや電気温水器などは定期的に点検し、効率的に稼働するように心がけましょう。
故障や劣化が進むと、余分な電力を消費する原因になります。
今日からできる!オール電化住宅で電気代を節約するコツ
オール電化住宅は便利で快適ですが、電気代が高くなることがあるため、節約する工夫が必要です。
ここでは、今日から実践できるオール電化住宅での電気代を節約するコツを紹介します。
1. 電気料金プランを見直す
まずは、自分に合った電気料金プランを選ぶことが重要です。
多くの電力会社では、時間帯別料金プランやオール電化専用プランがあります。
特に夜間や休日に電気を多く使う家庭は、これらのプランを利用することで、電気代を大幅に削減できます。
自分の生活スタイルに合わせて、最適なプランを見つけましょう。
2. エアコンの賢い使い方
エアコンはオール電化住宅で最も電力を消費する家電の一つです。
以下のポイントを意識してエアコンを使うことで、電気代を節約できます。
- 設定温度を見直す:夏は28度、冬は20度に設定することで、無駄な電力を抑えることができます。
- フィルターを定期的に掃除:フィルターが詰まっていると効率が悪くなり、余分な電力を消費します。定期的に掃除を行いましょう。
- 扇風機の活用:エアコンと扇風機を併用することで、エアコンの設定温度を高くしても快適に過ごせます。
3. 家電の見直し
省エネ性能の高い家電を選ぶことも、電気代を抑えるためには重要です。
特に、冷蔵庫や洗濯機、照明などは、エネルギー効率の良い製品を選ぶことで、長期的なコスト削減につながります。
購入時には「省エネラベル」を確認し、エネルギー効率の良い製品を選びましょう。
4. 断熱対策を行う
オール電化住宅では、断熱性能が電気代に大きく影響します。
以下の方法で断熱対策を行い、冷暖房の効率を向上させましょう。
- 窓に断熱フィルムを貼る:窓からの熱の出入りを抑えることで、冷暖房の効果を高めます。
- カーテンやブラインドの活用:日中はカーテンを閉めて熱を遮断し、夜間は開けて自然の暖かさを取り入れることができます。
5. 定期的なメンテナンス
電化製品や設備の定期的なメンテナンスも重要です。
特に、エコキュートや電気温水器などは定期的に点検し、効率的に稼働するように心がけましょう。
故障や劣化が進むと、余分な電力を消費する原因になります。
まとめ
オール電化住宅の電気代は地域や季節、建物の形式によって大きく異なりますが、一定の対策を講じることで、無駄な費用を抑えることができます。
具体的には、効率的な家電機器の選定、契約プランの見直し、断熱性能の改善、節電意識の向上などが重要です。
また、電力会社のサービスを上手く活用することで、さらなる電気代の削減が望めます。
オール電化生活を快適に続けるためには、定期的な電気代の確認と、継続的な節電努力が欠かせません。