このような悩みを解決します。
猫ちゃんて、本当にグルメですよねぇ。
療法食はおいしくないらしく、苦戦している飼い主さんが非常に多いようですね…
うちでは、ロイヤルカナンのユリナリーSOを与えています。
最初こそ食べてくれませんでしたが、今では1日66gを完食するレベルです。
本記事では、愛猫が療法食を食べてくれないと悩んでいる飼い主さんの悩みを解決できるように、「猫が療法食を食べるようになるまでにしたこと」をご紹介します。
あくまでもうちの子が食べてくれるようになった方法であり、すべての子が食べられるとは限りません。
しかし、参考にはなると思います。
それでは、本題に入りましょう。
猫が膀胱炎と診断。腎臓用の療法食「ロイヤルカナン ユリナリーSO」を絶対食べない愛猫
まずは、なぜうちの子(おとちゃん)が療法食を食べるようになったのか経緯をサクッと解説します。
結論から言うと、2022年の12月に膀胱炎になったためです。
ある日突然、下記のような症状が出ました。
- トイレ以外でおしっこをする
- 頻繁にトイレに行くけど出ない
- おしっこが出ても数滴
- ご飯は食べるし遊ぶけど、動きが鈍い
明らかにおかしいですよね。
直ぐに病院へ行くと、「膀胱炎」と診断。
2種類の注射をうって錠剤をもらって帰宅し、翌日からは普通にトイレでおしっこできるように回復しました。
それで獣医さんに相談したところ、「療法食か、ケア食に替えたほうがいいかも」と言われたことがきっかけです。
確実に効果がある方を聞いたところ「療法食です。ケアはあくまでケア。療法食はケアの上のイメージで、最上級です。」と教えていただきました。
しかし、うちの愛猫が療法食を食べない。匂いをかいで「なんやこれ?」という顔をするだけで絶対に食べない。
膀胱炎用の薬(飲む錠剤タイプ)を僕の手から、それも薬だけでバクバク食べていたうちのアホな子が、まさかのロイヤルカナンのユリナリーSOを完全拒否。
薬はOKで療法食はアウトって、基準がわからん…
担当医も「おぉ…それは楽ですね…」と少し引いていましたが、本当に事実です。
うちの子はかなりアホなのか、反対にかなりの天才で、薬を飲まないと治らないことを理解してるだろうと思っています。
そんなうちの子でも療法食を食べなかったので、本当に焦りました…
7000円…無駄になるの?
注意!療法食は医師に相談して購入すること
療法食は、本来は医師が指示をして与えるものです。
ネットで簡単に変えますが、担当医に相談してから購入しましょう。
うちの猫が膀胱炎になった原因は「ちゅーる」かもしれない
余談ですが、うちの子が膀胱炎になった原因は「ちゅーる」かも知れないと獣医に言われました。
理由は、膀胱炎になる成分が大量に入っているから。
人間で言えば、ちゅーるはカップラーメンのようなものらしく、毎日食べるのは避けた方がいいらしいです。
「ここまで広まってしまいましたが、私ならよっぽどのことがないと与えませんね…」とも言っていました。
この話を聞いて、うちは1日1本でしたが、これを機に1週間に1~2本に減らしました。
それ以来は再発していないので、うちの猫の膀胱炎の原因は、本当にちゅーるだったかもしれません。
もう療法食は食べていませんが、再発していないので。
人間と同じですね。
ファストフードを食べ続けても健康な人がいれば、健康志向で野菜ばかり食べていても病気になる人もいます。
猫にも個体差があるので、与える量は気をつけましょう。
猫の腎臓用の療法食「ロイヤルカナン ユリナリーSO」を頬張るうちの愛猫
本当に療法食を食べられるようになったの?と疑問に思う方もいると思うので、証拠として動画を撮影しました。
猫の療法食「ロイヤルカナンのユリナリーSO」をバク食いするうちの猫で、うちの子がロイヤルカナンのユリナリーSOをバク食いしているので、ご覧になってください。
というか、うちの子が可愛いので見てください。
水を飲ませるために水で浸しているのに、爆食いしてくれるうちの愛猫「おとちゃん」。
今でこそすごい勢いでたべてくれますが、最初の3日間はたべてくれませんでした。
匂いをかいで「これご飯ちゃうやろ?これまずいで?これ食えっていうんか?」みたいな顔でこちらを見てきましたからね…
ちなみに、外見(袋)はこれです。
猫が療法食を食べない理由
それでは、猫が療法食を食べない理由はなんでしょうか?
獣医さんに聞いてきたので共有します。
- 療法食を食べない理由①:療法食はおいしくないから
- 療法食を食べない理由②:療法食の匂いが怪しいから
食べない理由は大きく2つだそうです。
療法食を食べない理由①:療法食はおいしくないから
猫が療法食を食べない理由の1つ目は、療法食が美味しくないからです。
そう、猫にとって療法食とは、どんなにお腹が減っても口にしない子がいるほど「クソまずい」らしいですよ。
そのため、グルメな猫ちゃんたちは拒否するようです。
療法食は、特定の疾病または健康状態にある犬猫の食事療法に利用することを目的としたペットフードで、米国で実用化され、我が国でも30年以上にわたり、家庭動物診療の分野で広く利用されています。
療法食は、栄養成分の量や比率を調整又は特別な方法で製造され、食事療法において獣医師の診断・指導に基づく給与を意図したフードです。
その栄養特性は一般的な健康維持食とは異なるため、長期間の不適切な使用は健康を脅かすリスクもあり、諸外国では一段厳しい管理体制がしかれています。
療法食は、特定の疾患を治すための「食事療法」であり、薬みたいなものです。
薬は美味しくないですよね。
というわけで、猫が療法食を食べない理由の1つ目は、まずいからでした。
療法食を食べない理由②:療法食の匂いが怪しいから
猫が療法食を食べない理由の2つ目は、療法食の匂いが怪しいからだそうです。
これまで与えられてきたご飯とは、明らかに匂いが異なるようで、警戒するんだとか。
猫は鼻が非常に良いですし、警戒心も強い生き物です。
そのため、療法食を目の前にしても「これは怪しい。毒かもしれない」と思い、食べません。
猫が療法食を食べないときに効果があった対処法3選
うちの猫が療法食(ロイヤルカナンのユリナリーSO)を食べるようになるためにしたことは下記の3つです。
あくまでもうちの子が食べるようになった方法ですが、参考にしてください。
- 食べるようになった方法①:療法食をいつも使っているお皿に少し出し、ご飯であることを認識させる
- 食べるようになった方法②:匂いを確認して食べないので、手に乗せて与える
- 食べるようになった方法③:食べるまで下げない(目安は5時間)
食べるようになった方法①:療法食をいつも使っているお皿に少し出し、ご飯であることを認識させる
最初にしたことが、療法食を「ご飯である」と認識させることでした。
なぜなら、療法食の匂いにやられてご飯とは思っていない可能性があったから。
怪しいものを猫ちゃんは食べないので、怪しくないと思わせようという意図です。
ただ、この段階ではほぼ食べません。
1日目に関しては、数粒食べて放置でした。
しかし、3日目の夜になると完食するようになったので、めげずに与え続けることが大事だと思います。
食べるようになった方法②:匂いを確認して食べないので、手に乗せて与える
次にしたことが、自分の手に乗せて療法食を与えることです。
手に乗せることで、安心感を与えることが狙いでした。
皿に出した療法食を目の前ですくい上げ、手のひらから与えるイメージです。
ほとんどはゴミ箱行きになるのでもったいないですが、「いつもどおりのご飯」を再現することが大事だと思いました。
食べるようになった方法③:食べるまで下げない(目安は5時間)
療法食を食べるようになるためにしたことの3つ目が、食べるまで下げないことです。
どんなに食べなくても、あえて放置してください。
なぜなら、放置すると療法食を少しずつ食べるようになるから。
「まずいから食べたくない。でもお腹が空いてきたし、食べられることは知っている」という状態に猫ちゃんはなっているので、食べざるを得ない状況にします。
「新鮮なご飯をあげたい」という気持ちはわかりますが、ここでは抑えましょう。
ここを乗り切れば、おかわりを要求してくるくらいになりますから。
猫が療法食をたべないときのポイントは、心を鬼にして甘やかさないこと
猫が療法食を食べないときは、心を鬼にしましょう。
心配になる気持は良くわかります。
おいしいごはんをあげたくなるのもわかります。
でも、ダメです。
なぜなら、療法食を与えないことで猫ちゃんがさらなる苦しみを経験することになるかもしれないから。
飼い主として、愛猫を守るために、療法食を食べさせてください。
ちゅーるやその他おやつ、これまでどおりのご飯なら食べるのであげたくなりますが、我慢しましょう。
失敗事例の方で食べる子もいると思うので、参考にしてください!
猫が療法食を食べない!試したけど効果がなかった対処法
猫が療法食を食べないときに、試して「効果がなかった」方法は下記の3つです。
- やったこと①:これまでのご飯と混ぜる
- やったこと②:好物のおやつを混ぜる
- やったこと③:いつもより遊んでお腹を空かせる
サクッと解説しますね。
やったこと①:これまでのご飯と混ぜる
だめだった対処法の1つ目は、これまでのご飯と混ぜることです。
療法食だけをはじいて、いつものご飯だけを食べます。
見事に食べ分けていたので、うちの子には効果なしでした。
やったこと②:好物のおやつを混ぜる
だめだった対処法の2つ目は、好物のおやつを混ぜることです。
少しでも好物の匂いが混ざれば食べてくれる!とネットにあったので試しましたが、おやつだけを食べましたね。
代わりに市販のカリカリ「クリスピーキッス」を上げましたが、クリスピーキッスだけ食べられましたよ…
まあ、試す価値はあると思います。
やったこと③:いつもより遊んでお腹を空かせる
だめだった対処法の3つ目は、いつもより遊んでお腹を空かせることです。
人間も動けばお腹が減りますよね。
お腹をすかせれば、嫌でも療法食食べるのでは?と思って試しましたが、効果なしでした。
猫ちゃんのグルメは筋金入りです。
猫は何日間、療法食を食べなかった?腎臓用、ロイヤルカナンのユリナリーSOの場合
うちの猫の場合、腎臓用の療法食「ロイヤルカナンのユリナリーSO」を食べなかった期間は3日間でした。
正確に言えば、3日目の夜から食べてくれるようになりましたね。
おそらく、個体差が大きいと思うので、あくまでも参考程度にしてください。
うちの場合はこんな感じでした。
- 1日目→匂いを嗅いでから全く食べない。通常のごはん(これまでのご飯)やおやつは食べるので食欲はある。
- 2日目→療法食を少し食べるようになった。量は普段の10分の1以下。
- 3日目→朝は食べない。しかし、観念したようで夜からは完食。
猫ちゃんの性格も関係ありそうですね…
猫の腎臓用の療法食で「ロイヤルカナンのユリナリーSO」を選んだ理由
数ある腎臓用の療法食の中でロイヤルカナンのユリナリーSOを選んだ理由は、獣医さんに勧められたからというのが大きいです。
「ロイヤルカナンかサイエンス(ヒルズ)の腎臓用療法食なら自信を持って勧められる」と教えてもらえたので、ロイヤルカナンにしました。
ちなみに、ロイヤルカナンの腎臓用の療法食は、「ユリナリーSO」以外にも、「オルファクトリー」「ライト」などがあります。
なぜ「ユリナリーSO」にしたのかという点については、うちの子に最も適していると思ったためです。
例えば、「ユリナリーSO」と「ユリナリーSOライト」では、カロリーが違います。
うちの子は痩せ型なので、ライトを買う意味がないです。
また、オルファクトリーは食欲がない子向けなので、こちらもうちの子には適していませんでした。
結局は、猫ちゃんによっておすすめの療法食は違いますからね。
ロイヤルカナンのユリナリーSOの成分や外見について
ロイヤルカナンのユリナリーSOのパッケージ表。
乱入する我が愛猫。
まだご飯の時間ではありません。
ロイヤルカナンのユリナリーSOのパッケージ裏側
ロイヤルカナンのユリナリーSOの原材料と成分。
ロイヤルカナンのユリナリーSOの原材料。
ロイヤルカナンのユリナリーSOの成分。
ロイヤルカナンのユリナリーSOの粒はこんな感じ。
別の療法食を試しても良いと思います
うちはロイヤルカナンの「ユリナリーSO」にしましたが、どうしてもたべないようなら別の療法食を試しても良いと思います。
猫ちゃんにはそれぞれ味の好みや、健康状態の違いがあるためです。
どうしてもたべないなら視野を広げて、別のメーカーに変える。
もしくは同じメーカーでも種類を変えて(ユリナリーSOからユリナリーSOオルファクトリーなど)はいかがでしょうか。
猫の療法食はずっと続けないとだめ?医師に確認してみた
猫の療法食はいつまで続ければいいの?と思いますよね。
普通のご飯より結構高いですし、懐事情もあるし…。
結論、「猫の療法食は、基本的には治ったらたべなくていい」とのことです。
なぜなら、療法食は「薬」みたいなもの(厳密には薬ではないです)だから。
人間も、病気が治ったら薬を飲みませんし、通常の生活(食事)に戻りますよね。
猫ちゃんも同じで、必要以上に療法食を食べる必要はないです。
療法食は、特定の疾患を治すために「計算され尽くした」食事であり、健康な猫が食べるものではないんですよね。
そのため、猫に療法食をずっと与える必要はないといえます。
予防という意味合いで、療法食が必要な子もいるというわけです。
結局は猫ちゃんによるので、医師と相談して決めることをおすすめします。
猫が療法食を食べ続けた場合は健康に悪い?
元気になった猫ちゃんに療法食を与え続けてもいいのか?気になる質問ですよね。
結論、「元気な猫に療法食を与えても悪影響はないが、与え続ける必要もないのでおすすめはしない」とのことです。
なぜなら、療法食は特定の疾患を治すため、再発させないための食事であり、健康維持を目的で使用するものではないから。
というわけで、猫の療法食は治った後も食べて平気ですが、予防などの目的なしに与える必要はないという結論です。
まとめ:猫が療法食をたべないなら、食べるまで粘るのみ
猫が療法食をたべないときの対処法をご紹介しました。
うちの猫は下記の3ステップで食べるようになりましたが、これでもたべない猫はいると思います。
- 食べるようになった方法①:療法食をいつも使っているお皿に少し出し、ご飯であることを認識させる
- 食べるようになった方法②:匂いを確認して食べないので、手に乗せて与える
- 食べるようになった方法③:食べるまで下げない(目安は5時間)
療法食はおいしくないらしいですが、死なせないことが最優先です。
心を鬼にして食べさせることも飼い主の務めだと思います。
愛猫にはずっと元気でいてほしいですもんね。
「嫌がっているから」という理由で甘やかすのではなく、生きるためにたべてもらいましょう。
今回は以上です。